京都が誇る世界遺産、東寺(別名:教王護国寺)。
京都駅から徒歩15分という便利なアクセスに加え、新幹線の南窓からも見える五重の塔は、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
その東寺に、なんと総工費1億5千万円のトイレができたということで、早速行ってきました。
東寺は創建から約1200年。
重要文化財である講堂には、国宝の五大明王など21体の仏像が安置されています。
境内には、木造の建造物としては日本一の高さを誇る、五重の塔があります。
その高さ、約55メートル。
そして、五重塔のすぐ北側、観光バスなどが停まる駐車場にそのトイレがあります。
世界遺産に引けを取らないどっしりと厳かな雰囲気の外観。
一見トイレには見えません。
木材には京都産のヒノキが使われ、釘を使わない平安時代から伝わる伝統技法で建てられているそうです。
向かって右側が女子トイレ、左側が男子トイレ、中央が多機能トイレになっています。
案内も京都らしくてかわいいです。
入り口には、両側に蓮が描かれた絵巻物が。
正面に、日本語・英語・中国語・韓国語で絵巻物の解説が書かれていました。
そして、天井には格子戸があしらわれ、非常に京都らしいといえる落ち着いたつくりとなっています。
トイレは、すべて洋式となり、ウォシュレットも完備です。流水音のボタンを押すと、小川のせせらぎのような音とともに、小鳥のさえずりのような音が流れ、なんともお淑やかな気持ちに。
こんなに綺麗なトイレ、どこまで管理して維持できるのか、不安になってくるくらいです。
外国人向けの説明(巷でよく見る、座ってしてね、ペーパーは流してね、等のイラスト付きの)がなかったのが意外でした。
それにしても、1億5千万円の総工費はトイレとしては破格です。
設置費や管理費はどうまかなうのでしょうか。
実は、京都市では、観光スポットでの新たなトイレの設置やトイレの改修などについて、その費用の一部を宿泊税などから助成しています。
市が進める「観光トイレ制度」では、新設されるトイレ1件当たり最大で300万円の助成が。
維持管理費としても、年間で最大50万円が助成されるとのことです。
世界遺産のふもと、伝統技法で建てられた建物の中、最新のトイレを使うと、なんだか異世界に紛れ込んだような不思議な気持ちになりましたよ。
東寺では、通年で見られる五重の塔や仏像などのほか、桜の季節や紅葉の季節にはライトアップ、特別公開などの見所もたくさんあります。
京都、東寺に訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
東寺(教王護国寺)
開門時間:午前5時開門、午後5時閉門
拝観時間:金堂、講堂 午前8時~午後5時(午後4時30分受付終了)
宝物館、観智院 午前9時~午後5時(午後4時30分受付終了)
アクセス:京都駅八条口より徒歩15分、近鉄東寺駅より徒歩10分
公式HP:http://toji.or.jp/